introduction読んでると,1型IFN,IL-6,IL-23あたりの強皮症に関わるサイトカインはJAKiで止められるはずだし,ということ.
まだエビデンスとして確立するどうこうのレベルではないが,JAKiのこの手の話はすぐに気になってしまうので読んでみた.
今回使用されているのはトファシチニブ(TOF).
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■過去にTOF5mg2錠で治療されたdcSSc患者10例を解析.従来の免疫抑制剤で治療された12例のhistorical comparatorと比較.
治療反応性はスキンスコア(mRSS)>5点あるいは≧25%の低下で定義.
(大体TOFは併用.比較群はシクロホスファミド,MMFが多い.他の全身臓器障害はいろいろ)
治療反応性は1カ月時点で20%(vs 0%),3カ月時点で60%(vs 16.7%)だった.
Hanxiao You, Dong Xu, Yong Hou, Jiaxin Zhou, Qian Wang, Mengtao Li, Xiaofeng Zeng, Tofacitinib as a possible treatment for skin thickening in diffuse cutaneous systemic sclerosis, Rheumatology, Volume 60, Issue 5, May 2021, Pages 2472–2477, https://doi.org/10.1093/rheumatology/keaa613
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まあ過去の症例引っ張り出して無理やり比べただけではあり,TOF群は全身症状に関節炎や筋炎が多い印象で,純粋な強皮症なのかどうか,あるいは強皮症の中でもTOFが効きそうな群にだけ使われているだけかもなという可能性はある.
ただシクロホスファミドとMMF以外ほとんどロクに治療選択肢がないところなので,関節リウマチで厳しくなってきてるトファシチニブの今後の知見に期待したいところ.
この辺の病気はJAK1への一点特化ではないところが逆に活かされるかも.
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