とりあえずJAK阻害薬が明らかにリスク高いのは知ってるけど..
そんなことを考えながら読んだのが今回の論文.
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■韓国の健康保険データベースを用いて2009年1月~2013年4月までにリウマチ性疾患で病院を2回以上受診した成人患者を対象に,帯状疱疹に罹患した患者を同定.
■Cox比例ハザードモデルでは,
・女性は帯状疱疹のHR上昇に関連していたが年齢は関連せず.
・血液悪性疾患,高血圧,糖尿病,慢性肺疾患,慢性肝疾患などの併存疾患はHR上昇.
・関節リウマチと比較してSLE(HR4.29 3.49-5.27),Bechet病(HR4.54 3.66-5.64)はリスクが高い.
・csDMARDs,免疫抑制剤,TNF阻害薬,ステロイド,NSAIDsはHR上昇.IFX(HR2.91 1.72-4.89)とステロイド(PSL>15mg)(HR2.85 2.15-3.77)の帯状疱疹リスクが最も高い.引用元:Hee Jung Ryu, Jin-Ok Han, Sang Ah Lee, Mi Ryoung Seo, Hyo Jin Choi, Kwang-Pil Ko, Han Joo Baek, Risk factors for herpes zoster in patients with rheumatic diseases: a nationwide cohort study in Korea, Rheumatology, Volume 60, Issue 5, May 2021, Pages 2427–2433, https://doi.org/10.1093/rheumatology/keaa636
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ぶっちゃけどれもリスクになり過ぎててよく分からないのだが..
既報としても普通に考えてもリスクのはずの年齢がリスクになってないのはよく分からないが,逆にリウマチ性疾患あるなら若者でも気を付けるべしという教訓なのか.
NSAIDsもdiscussion読んでてもあんまり理由は分からなかったようだった.
csDMARDsでない免疫抑制剤はウイルス感染リスク結構上げてるのかと思っていたが,こう見ると例えばMMF自体というより,SLE自体が免疫不全の要因となってて感染リスクを上げてるんだなと思う(完全に上級医の受け売りだが).
この研究結果丸々信じていいかは別として,なかなか面白い.
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