実際に末梢関節炎を来すタイプのSpAなんかはほとんど区別のしようがないことも.実際どれぐらいの割合で初期診断seronegative RAから最終診断SpAに変わるのか,それを示したデータ.
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■フィンランドの社会保険機関の全国レジストリを用いた研究.
2000年1月1日~2014年12月31日にseronegative RAと診断された成人患者のうち,
2000年1月1日~2014年12月31日にseronegative RAと診断された成人患者を特定.■9784例の初期診断seronegative RAのうち564例がその後SpAの診断に変更になっていた(うちPsA48.7%,axSpA7.8%,IBD7.8%).
期間中の有病率は5.5%.
SpAの診断の累積罹患率は5年で3.8%,10年で6.2%,15年で8.8%.
■男性,診断時期が若いほど診断が変更となる可能性が高い.
引用元:Kirsi Paalanen, Kari Puolakka, Elena Nikiphorou, Pekka Hannonen, Tuulikki Sokka, Is seronegative rheumatoid arthritis true rheumatoid arthritis? A nationwide cohort study, Rheumatology, Volume 60, Issue 5, May 2021, Pages 2391–2395, https://doi.org/10.1093/rheumatology/keaa623
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思ったより多かった.
確かに若年男性のseronegative RAはあんまりいないので特に気持ち悪い(診断の自信の持てなさが).
あと一度診断がついたことになるとその後は診断再考する機会なく難治例と扱ってる可能性はあるので,seronegative例は引き継いだ例なんかも一度は診断疑ってみる目が必要かなあと思いました.
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