そして最近ホットなMTXが増悪の原因になるのかどうか,それはMTX肺炎なのかRA-ILD急性増悪なのかみたいな議論.
今回はそんなRA-ILDのリスク因子・予後因子について検討した研究.
単施設ながら日本からの研究なので活かしやすい.
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2007-2019年に国立国際医療研究センターを受診あるいは入院したRA-ILD患者165例のデータを後方視的に収集した.
■年齢中央値73.6歳,71.9%が女性.30例(22.2%)がILD急性増悪を発症し,うち13例(43.3%)が死亡した.
■多変量解析ではILD急性増悪にUIPパターンが関連.現在のMTX使用は関連なし.
■ILD急性増悪による死亡はUIPパターンで増加し(HR4.67(1.02-21.45)),MTX使用はむしろ生存と関連(HR0.16(0.04-0.72)).
■ILD急性増悪による死亡はUIPパターンで増加し(HR4.67(1.02-21.45)),MTX使用はむしろ生存と関連(HR0.16(0.04-0.72)).
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急性増悪どうこう以前にUIPパターンの予後は悪いと言われてはいたが,今回の研究では急性増悪リスクかつ死亡リスクとの結論.
MTXについては最近RA-ILDに対してむしろ保護的なんじゃないかという意見も出ていて,急性増悪の死亡リスクを下げるという結果.そんなに全体のリスク高くない人だからMTX使えているという可能性も?
今回は疾患活動性について検討されていないので,今後そこも含めての結果は気になるところ.
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