セクキヌマブはPsA患者の脊椎症状に有効

2021年4月21日水曜日

axSpA PsA セクキヌマブ

t f B! P L
乾癬絡みの治療はGRAPPAのrecommendationみたいに各ドメイン毎に検討するみたいな発想が個人的には割と好みだが,脊椎ドメインについてはエビデンスがかなり乏しく,とりあえずNSAIDsがだめならTNF阻害薬が勧められてる感じ.
今回はIL-17阻害薬の中で脊椎ドメインを攻めてみた研究.


■多施設での二重盲検ランダム化比較試験,phase3b試験.
■PsA患者で2剤以上の脊椎pain VAS≧40/100,BASDAI≧4の患者が対象.

■セクキヌマブ300㎎,セクキヌマブ150㎎はプラセボと比較して有意に12週時点のASAS20を達成(62.9% vs 66.3% vs 31.2%).

■52週まで効果は持続.


引用元:Baraliakos X, Gossec L, Pournara E, et alSecukinumab in patients with psoriatic arthritis and axial manifestations: results from the double-blind, randomised, phase 3 MAXIMISE trialAnnals of the Rheumatic Diseases 2021;80:582-590.


ということで,IL-17iで初めてPsAの脊椎ドメインに有効性を示せた試験.
セクキヌマブに限らず,ASで有効性示せている他のIL-17iでもある程度奏功しそうな印象ではあるけど,その第一歩ということで.

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駆け出しの膠原病リウマチ内科医.今は毎日追いつくべくひたすら修行中.

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