今回はボストン・マサチューセッツの多施設コホートでパンデミック中6カ月間で見た研究.
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■リウマチ性疾患(RA,SLE,PsAなどリウマチ・膠原病)患者を最大5人の比較対象者と年齢・性別・COVID-19診断日(2020年1月30日~7月16日)でマッチした.
■リウマチ性疾患患者の入院リスク(HR0.87, 0.68-1.11),ICU入室リスク(HR1.27,0.53-1.95),死亡リスク(HR1.02,0.53-1.95),機械換気リスク(HR1.51,0.93-2.44)と統計学的に有意な差はなし.
引用元:Serling-Boyd N, D’Silva KM, Hsu TY, et alCoronavirus disease 2019 outcomes among patients with rheumatic diseases 6 months into the pandemic
Annals of the Rheumatic Diseases 2021;80:660-666.
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ということで,今回の研究ではリウマチ膠原病患者と対照群でCOVID-19のアウトカムに差はないという結果.
マネジメントの改善によって差がつかなくなったのかどうかは分からないが,レムデシビル+DEX+TCZと段々やるべき事が決まって以降,リウマチ膠原病患者の相対的なリスクも変わっているのではという視点は自分にはあまりなかった(※ただしこの研究ではCOVID-19の治療のデータはないので注意).
今後COVID-19の論文読むときも,どの時期に行われた研究かは注意したい.
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