若輩膠リレジ的4大ジャーナルザッピング2021/3/31

2021年3月20日土曜日

ザッピング

t f B! P L
著作権保護と「情報は自分で取りに行くべし」という金言から,おそらく本文読んでも全く分からない記事になってると思う.
気になったページだけでもアクセスしてみてください.

〇NEJM
これが所謂イチゴなのですかね



本当にこのウイルス最強すぎる.日本のペースでワクチン回していて,行き渡るころに流行している株には果たして有効なのだろうか.

Madhi, S. A., Baillie, V., Cutland, C. L., Voysey, M., Koen, A. L., Fairlie, L., … Izu, A. (2021). Efficacy of the ChAdOx1 nCoV-19 Covid-19 Vaccine against the B.1.351 Variant. New England Journal of Medicine. https://doi.org/10.1056/NEJMoa2102214


遂にやせ薬来たか!というか,背景にいろいろあって生活指導の綺麗ごとでは到底改善しようのない例は一定数いると思うので結構需要はあるのでは.

Wilding, J. P. H., Batterham, R. L., Calanna, S., Davies, M., Van Gaal, L. F., Lingvay, I., … Kushner, R. F. (2021). Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. New England Journal of Medicine, 384(11), 989–1002. https://doi.org/10.1056/NEJMoa2032183


補体の時代きてんな~
というかエクリズマブで血管内溶血を抑えられた結果今度は血管外溶血が問題になっていると初めて知った.
血管外溶血の原因にC3の蓄積があるから,Pegcetacoplanならそっちも抑えられるという考えらしい.
専門外なのであんまり細かいことは触れないでおく.

Hillmen, P., Szer, J., Weitz, I., Röth, A., Höchsmann, B., Panse, J., … de la Tour, R. P. (2021). Pegcetacoplan versus Eculizumab in Paroxysmal Nocturnal Hemoglobinuria. New England Journal of Medicine, 384(11), 1028–1037. https://doi.org/10.1056/NEJMoa2029073


とりあえず取り上げられているのは
・クリオグロブリン性血管炎
・B細胞性リンパ腫
・心血管疾患
・CKD
・インスリン抵抗性・2型糖尿病
なので大体の内科は読んでおくべき.
更にはその下の方の「その他」のところにSjogren症候群様のsicca症状や自己抗体のことがサラッと書いてあって,個人的には一番そっちのが重大だった.

Calvaruso, V., & Craxì, A. (2012). Extrahepatic manifestations of chronic HCV. Chronic Hepatitis C Virus: Advances in Treatment, Promise for the Future, 61–73. https://doi.org/10.1007/978-1-4614-1192-5_6



〇BMJ
診断よりレントゲンとか対応のところの方が問題になりそうなので先にネタバレ.
どういう例で食道鏡急いですべきかがポイントかも.

Balai E, Nieto H, Molony N. Acute onset dysphagia and neck pain after eating BMJ 2021; 372 :n512 doi:10.1136/bmj.n512



〇JAMA
Plaque rupture以外全然知らなかった.病型や治療にも差がある(まだエビデンス不足感はありそうだが)よう.膠リレジが内科の中で一番記事飛ばしがちな循環器の記事ながら軽く目を通す程度には興味でたので,freeで読めるしぜひ.ちなみに病態にNETsも噛んでる.

Kolte D, Libby P, Jang I. New Insights Into Plaque Erosion as a Mechanism of Acute Coronary Syndromes. JAMA. 2021;325(11):1043–1044. doi:10.1001/jama.2021.0069


いつも神経の先生が一瞬で連れ去っていって,脳梗塞のサブタイプ分けとその後の治療もよく分かっていないので,figure追いかけるだけでもいい整理になる.必ずしも日本の実際のpracticeに合っているかは分からないけど(少なくともエダラボンとかは書いているはずもない).

Mendelson SJ, Prabhakaran S. Diagnosis and Management of Transient Ischemic Attack and Acute Ischemic Stroke: A Review. JAMA. 2021;325(11):1088–1098. doi:10.1001/jama.2020.26867


必読.国試で名前は必ず覚えるのに,診断絶対できなかったと思う..炎症病態でないと途端に知識が落ちるのが猛反省.
ポイントは,4Ds:dermatitis, diarrhea, dementia, and death

Yano H, Kinjo M. Pruritic Rash and Diarrhea. JAMA. 2021;325(11):1103–1104. doi:10.1001/jama.2020.24066



〇LANCET
まあタイトル通りで.

Azithromycin for community treatment of suspected COVID-19 in people at increased risk of an adverse clinical course in the UK (PRINCIPLE): a randomised, controlled, open-label, adaptive platform trial
Butler, Christopher C et al. The Lancet, Volume 397, Issue 10279, 1063 - 1074
DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(21)00461-X


リスクがないためか本来ガイドラインで推奨される治療(スタチンやACE-I,ARB,β遮断薬)を投与されていない例が多いことが一因になっているとの考察.

Mortality in STEMI patients without standard modifiable risk factors: a sex-disaggregated analysis of SWEDEHEART registry data
Figtree, Gemma A et al. The Lancet, Volume 397, Issue 10279, 1085 - 1094
DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(21)00272-5

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駆け出しの膠原病リウマチ内科医.今は毎日追いつくべくひたすら修行中.

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